2011年11月たくさんの方のお力添えのもと、宇都宮市戸祭町に開院させていただき、2か月が過ぎました。
おかげさまでご来院いただいた患者様には
「病院らしくないインテリアが素敵ですね」
「院長先生の説明が丁寧でわかりやすかったのでこれから継続してかかりたいです」
「婦人科で女医さんを探していたのでうれしいです」
などのありがたいお言葉をいただくことが多く、スタッフ一同身の引き締まる思いです。
新年以降、院長・副院長のもう一つの専門分野であるアンチエイジング診療にも力を入れていく次第ですので、
どうぞご期待ください。
具体的には筋力トレーニングセミナーやおすすめサプリメントの販売等はじめていく予定です。
私たちもこういった情報を発信していくことを楽しみにしています。

小児科予防接種・乳児健診外来ご予約で来院の皆様ありがとうございます。
当院の小児科予防接種外来は予約制となっております。
インフルエンザ予防接種はもちろん、
宇都宮市の定期予防接種・乳児健診(4か月・10か月)についても接種を受けていただくことができます。
火曜午後・木曜午後・土曜午後(14:30-17:00) 小児科専門医が在中しております。
前日までにお電話でご予約いただけますよう、お願い申し上げます。
◯たかたクリニックでは婦人科の中に漢方外来があるそうですね?
女性の一生において、女性ホルモンを中心とした内分泌の環境は月経・妊娠・閉経といったイベントで劇的に変化し、
それに合わせて様々な症状が出現します。
また、ストレスに満ちあふれた現代女性においては、更年期障害や月経前緊張症をはじめとした、西洋医学だけでは改善しきれないような不定愁訴が増えています。
これに対して、「心身一如」心と体とを1つにとらえて診療する漢方治療により、このような症状が軽くなっていくことをよく経験します。
漢方医学・西洋医学の両面から、両者のよい点を生かしたアプローチで、女性のつらい症状を少しでも楽にできたらと思っています。
◯女性ホルモンのバランスが崩れると、どんな病気がおこるのでしょうか?
20代から30代の女性の主訴で比較的多いのが、PMSといわれる月経前症候群が挙げられます。
生理前にイライラして周囲にあたったり、逆に落ち込んでしまったり、眠れない、食べ過ぎるなどの症状もあります。代表的な漢方処方として当帰芍薬散があげられます。
40代からはプレ更年期そしてそれ以上の方は更年期症状を訴えられる方が多いです。
のぼせをはじめとして、他に多いのが肩こり、慢性疲労、抜け毛などです。代表的な漢方に加味逍遥散があります
証にあった処方ですと1つの薬でも効果がでることが多いです。
◯漢方薬にはどんなメリットがあるのでしょうか?
女性の方に好評なのは、西洋薬のような合成された成分ではなく、生薬の配合というところを気に入ってもらえることが多いです。
一つの症状だけに焦点をあてるのではなく、体を全体的にみて足りないものを補いながら
本来の体が持っている力を整えていくという方針に共感をもっていただけています。
一人ひとりの証に合わせて処方していきますので、同じ症状でも異なる漢方薬を用いることもあります。
◯高田舞子先生は、宇都宮では、女性で初めての婦人科開業医だそうですね。
そうですね、全国的にみて、産婦人科は、20~30代の女性医師の比率は60%を超えていて実は男性医師よりも多いのです。
宇都宮に開業している女性の産婦人科医師がいないのが不思議なぐらいです。
婦人科を受診したい女性にとって男性医師や女性医師を選べるということはとても良いことだと思います。
◯ここ宇都宮の子宮頸がん受診率はどのくらいなんでしょうか?
平成22年度の宇都宮市の子宮頸がん受診率は25.4%という数字をご存知ですか?
20歳から80歳以上の女性を対象に平均を出したものです。
30代から40代にかけて受診率は50-60%台とほかの年齢層に比べて比較的高めで推移しています。
それでも欧米の女性は、検診受診率が80%程度で18歳から毎年検診を受けています。
ぜひ、検診を受診して、ご自分の体の中の、子宮や卵巣の働き、月経のしくみ、ホルモンの動きなどについてよく理解していただければと思います。
◯どのくらいの年齢から受けるべきなのでしょうか?
子宮頸がん検診については、20代以上の方には宇都宮市から検診のお知らせのハガキが送られてきます。
特に20・25・30・35・40歳の節目の方にはクーポン券といって無料で検査を受けられる券が送られてくるんですよ。
◯こちらのクリニックでは具体的にどういった検診を行うのでしょうか
婦人科の診察用の部屋がありますので、そちらで診察台に座っていただいて、
横になっている間に、私の方で子宮の入り口の部分の細胞をこすりとります。
痛みはほとんどありません。婦人科というだけで敷居が高く感じる方が多いので、できるだけ不安を取り除くようにしています。
◯受診の前に心がけることは?
特にありません。予約も必要ありませんので、気軽にお越しいただければと思います。
2012年12月10日放送されました教えてドクター第2回 アンチエイジング(筋力トレーニング編)です。
Q:先週はアンチエイジングのお話を伺いましたが、たかたクリニックでは筋力トレーニングも取り入れているそうですね?
アンチエイジングとどんな関係があるのでしょうか?
A:数多くの実験的研究や疫学研究の結果から、定期的な身体活動や有酸素トレーニングにより
種々の生理機能・代謝指標・心理指標の改善を認めること、種々の慢性疾患や早期死亡のリスクを減少させることが示されています。
簡単にいうと寝たきりや突然死を予防する筋肉と骨の強さを作っていくこと、
また今ある姿を姿勢やプロポーションなども含めて美しくしていくということ、不安やうつが軽くなるということが効果として挙げられます。
◯例えば、どんな筋力トレーニングをするのでしょうか?
運動としてはレジスタンストレーニングと呼ぶ筋力トレーニングと有酸素運動、ストレッチに分けて考えます。
レジスタンストレーニングについて言えば、私としては、家庭でもできる腕立て伏せ・腹筋・スクワットの3つを提唱しています。
正しいフォームでおこなえば筋力がついた、とか姿勢がよくなったなどと、効果をすぐに実感できます。
腕立て伏せがきつい方はひざをついて行っても構いません。
腹筋も無理して早く行う必要はありません。ゆっくり自重を使って行うのが大切です。
スクワットについても椅子などの補助を用いて行うとよいでしょう。これを10回を1セットとして3セットずつ行います。
◯運動が苦手な人も大丈夫でしょうか?
大がかりな設備などはいらないので、気軽に始めていただけます。
また、有酸素運動と筋力トレーニングはどちらを先に行うと効果的かご存知ですか?
実は筋力トレーニングを行ったあとに有酸素運動を行うとよいと科学的に証明されているのです。
また、有酸素運動もウォーキングを行う際は時速6kmの速度が一番効果が高いと実証されています。
関節の可動域をひろげるためのストレッチも効果的です。
当院では内科医師からの視点でアンチエイジング診療に力をいれております。
その中の一つにED外来というものがありますので、ご紹介させていただきます。
EDという言葉を聞かれたことがある方は多いと思われますが、
当院では院長の外来でレビトラという薬の投薬治療を行っております。
ED(イーディー)とは「勃起機能の低下」を意味し、日本語で「勃起不全」と訳されます。
そのような言葉にすると、完全に勃起ができない状態、ととらえがちですが、実はそうではありません。
勃起に時間がかかったり、勃起しても途中で萎えてしまったりして、満足のいく性交ができない・・・と感じる人は、いずれも EDの疑いがあります。
専門的には、「性交時に十分な勃起やその維持ができずに、満足な性交が行えない状態」と定義されています。(バイエル薬品HPより引用)
http://www.ed-netclinic.com/about_ed/
診察室で院長に申し出ていただいても構いませんし、待合室やトイレにおいてあるED説明カードを差し出していただいても大丈夫です。
現在の内服薬に照らし合わせ、処方が可能かどうか判断させていただきます。
まずはご相談だけでもどうぞ。(自由診療となります)
普段よりお忙しい中のご来院ありがとうございます。
年末は12月29日(土曜日)午前中の診療が最終日となります。
時間:通常通り午前9時から午後12時半
年始は1月4日(金)から午前・午後の診療が通常通り開始となります。
なお、婦人科外来は12月28日が最終日となります。
小児科予防接種外来は12月27日が最終日となりますので、ご了承くださいませ。
教えてドクター ①アンチエイジング外来について
2012/12/3 RADIO BERRY 『B Up!』にて放送されました。
以下クリックしますとアナウンサーの鹿島田千帆さんと一緒の写真が掲載されています。
鹿島田さんの生で聞く声の美しさに、聴き惚れてしまった院長と副院長でした。
http://www.berry.co.jp/doctor/new/?date=1354460400
◯そもそもアンチエイジングとは?
日本人の平均寿命は延び続けていますが、最後の数年間は寝たきりで過ごしている方がいかに多いかはあまりとりあげられていません。
アンチエイジングという考え方は病気を治してもらうという受け身な医療ではなく、自らが積極的に取り組む医療です。
加齢という生物学的プロセスに介入を行い、加齢に伴う動脈硬化や、癌のような加齢関連疾患の発症確率を下げ、健康長寿をめざす医学です。
元気で長寿を享受することを目指す理論的実践的科学なのです。
◯科学的にも立証されている?
Natureやcellといった世界的な科学雑誌にも老化のメカニズムなど、根拠がある論文が掲載されています。
老化のメカニズムとしては細胞の酸化、ホルモンバランスの変化、遺伝的要因の3つが挙げられています。
◯お肌のアンチエイジングというのはよく聞きますが、 アンチエイジング外来ではどんな診療を行うのでしょうか?
老化度を5つの年齢でみていきます。
筋年齢・血管年齢・神経年齢・ホルモン年齢・骨年齢です。
年齢では握力や体組成計を用いて測定する筋肉量を調べます。当院ではINBODYという大変精度の高い機械を用いています。
この機器はロンドンオリンピックの日本選手団が持ち込んだものと同じものだそうです。
血管年齢は脈波伝播速度を調べます。神経年齢は抗加齢共通QOL問診票を用います。
ホルモン年齢はIGF-I DHEA-S 遊離テストステロンの測定などが挙げられます。
骨年齢としては骨密度測定があります。当院でも測定結果が当日すぐにわかります。
お肌のアンチエイジングはみなさん気になるところだと思いますが、今いったような、目に見えないからだの中のアンチエイジングも気にかけていただければと思います。
◯日常で(家庭で)出来るアンチエイジングはありますか?
運動・食事・予防医学という3つのうち、運動・食事についてはぜひ家庭でおこなっていただきたいと思っています。
運動については来週詳しくお話しさせていただく予定ですので、食事について少しお話させていただければと思います。
アンチエイジングでの食事は抗酸化・抗糖化・カロリー制限を中心に考えています。
抗酸化によい脂質、これはEPA/DHAなどのオメガ3系のもの、オリーブオイル、亜麻仁油が挙げられます。
最近の論文ではDHAとターメリックをともに摂取することでアルツハイマー病の予防が期待できるという報告もあります。
抗糖化といって糖尿病合併症・動脈硬化などの老化に伴う病態でタンパクの糖化反応後記生成物であるAGEが注目されています。
AGEをいかに抑えるかが重要となっています。
カロリー制限で病気の発症を抑えることができるという論文もでています。